戸畑区牧山地区 2004年12月2日開設 2004年12月16日更新 |
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1 牧山古墳群 | ![]() |
6 一文字岸壁![]() |
2 若松水道碑 | 7 旧線路橋台![]() |
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3 牧山船舶信号所 | 8 お馬橋![]() |
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4 猿田彦 | 9 牧山小学校名板![]() |
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5 牧山海岸 | − |
1 牧山古墳群 | ||
戸畑区に唯一現存している古墳で、かつてこの牧山には、約30基程ありましたが、開発により消滅しました。どちらも6世紀中頃の円墳で、埋葬施設は単室の横穴式石室です。1号墳の死者を埋葬した部屋である玄室は、1.85mの正方形で床から死者が身につけていた装飾品の丸玉、管玉、ガラス玉や耳環が出土しています。また、玄室の入り口には鉄製の刀、矢鏃、そして墓の入口である羨道には壺や皿等の須恵器が副葬品として納められていました。2号墳は、すでに天井の石は無くなっていましたが、玄室の大きさは、長さ1.8m、幅1.6mで、1号墳と同様、鉄製の刀や須恵器が副葬品として納められていました。 | ||
牧山の左側山裾にあります | 二つのマウンドが遠方より見る | |
1号墳 | 2号墳 | |
2 若松水道碑 | ||
明治42年(1909年)当時の若松町では、将来の水不足に備えて、八幡製鐵所が使用していた遠賀川の水を利用する目的で、若松水道の建設に着手し、明治45年に完成しました。八幡東区天神町の八幡製鐵所鬼ヶ原浄水場から分水して、新しく建設した牧山の浄水場に集め、洞海湾の海底に埋設された水道管を通じて若松区の岬の山に送り、若松町で使用されました。この碑は、大正の初め水道の敷設を記念して建てられたもので、工事中に出て来た古墳の天井石を利用したと言われています。また、碑文は史論家の福本日南の作で、題字は黒田家当主の黒田長成の書です。 | ||
3 牧山船舶通航信号所と展望 | ||
牧山船舶通航信号所は、洞海湾内を航行する船舶の安全確保のため、他の船の動向や気象状況等の情報提供を行っている海上保安庁の施設です。また、二島や若松の港口に設置されている信号所とともに、電光表示によって航行管制を行っています。この施設は、大正15年八幡製鐵所が開設しましたが、昭和45年に海上保安庁へ移管されました。 また、ここからの展望は、素晴らしく映画「つりばか日誌」のロケ地にもなりました。 |
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牧山船舶通航信号所 | 若戸大橋を望む | |
4 猿田彦 | ||
牧山展望公園への登り口の脇に、猿田彦が祀られていました。これらは、昭和になってから造られたもので、この地区では営々と民間信仰が続いていることをうかがえる民俗資料です。 1 猿太彦大明神 昭和39年3月建之 施主 松下喜三太 外一同 75cm×62cm 2 猿田彦大神 昭和4年1月 115cm×45cm |
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5 牧山海岸 | ||
かつての石炭貨車への積出が行われていた場所ですが、現在は、運動公園と海岸の散策路が整備されていました。ここからは、洞海湾に唯一残る島「葛島」をまじかに見る事が出来ます。 |
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若戸大橋を望む | 葛島を望む | |
6 一文字岸壁 | ||
旧戸畑市の海面利用政策として洞海湾沿岸にあった一文字島と沿岸を陸続きにする為、大正12年末から埋立て工事にかかり大正15年5月に竣工した岸壁です。ここには、埋立ての完成を記念して、戸畑市が、大正15年建てた灯台を模した記念塔が現在も残っています。また、石畳の岸壁等も付近に残っています。 | ||
真ん中の灯台のような記念塔 | 大正15年3月竣工戸畑市の銘板 | |
7 旧線路橋台 | ||
天籟寺川に架かるJR鹿児島本線の貨物専用線の横に、今は線路の切替により使用されなくなった明治時代の橋台が、戸畑駅側のみ残っています。この時代の橋台は、共通して赤煉瓦と花崗岩の切石で造られています。 | ||
8 おうま橋 | ||
牧山の地名は、昔この丘陵一帯に牧場があったとの由来からつけられたと云われています。また、源頼朝の家臣である梶原源太景季が、寿永3年(1184年)宇治川合戦の先陣争いで乗った名馬 「するすみ」は、この牧場で育ったとも云われています。そうした伝承から牧山へ行く道に架かる橋は、「お馬橋」と命名され、橋柱の上には馬のブロンズ像が飾られています。なお、「するすみ」伝説は、広島県、神奈川県等全国各地にあります。 | ||
9 牧山小学校校名板 | ||
北九州市立牧山小学校の裏門には、合併前の旧戸畑市の校名板が今も大切に保存されています。 | ||
参考文献等 | ||
ふるさとの思い出写真集 若松・戸畑 昭和55年7月25日発行 国書刊行会 北九州の史跡探訪 昭和61年1月15日発行 北九州史跡同好会 北九州の史跡探訪 平成2年9月1日発行 北九州史跡同好会 |