戸畑区福柳木・金比羅地区
2004年12月5日開設
1 福柳木の石仏 4 金比羅神社       
2 庚申塚 − 
3 国境石
1 福柳木の石仏
 福柳木公園内に「帆柱新四国霊場第27番札所」があります。新日鉄の鞘ヶ谷社宅を造成する時、現在地へ移転されたのです。
 本尊は、十一面観音菩薩で、舟形光背に寛延2年(1749年)施主山谷甚七の銘が刻まれています。高さは、80cmで花崗岩を使用しています。本尊右側は、地蔵菩薩で、舟形光背に宝暦4年(1754年)三界萬霊施主甚七と刻まれています。
2 庚申塚
 福柳木公園公園の北側9番12号に花崗岩で造られた庚申塚が大切に祀られています。天明2年(1782年)の銘が刻まれています。
3 国境石
 金毘羅池の渕に、国境石があります。一度道路わきに移転したこともありましたが、現在は当時の場所に戻されています。文化14年(1817年)再建の銘が刻まれています。また、この池は明治時代以降に造られたもので、国境石が建てられた時は谷に沿った山道脇であったと考えられます。

銘文筆者 二川相近
大きさ  150cm×37×30
石 質 玄武岩
4 金比羅山と金比羅神社
 戸畑区で一番高い山、高さ125mの金比羅山です。山頂には、金比羅神社が祀られています。
 


金比羅神社

祭神 少彦名命
    事代主命
由緒 元文3年(1738年)この地に居住する久保某が、讃岐国金比羅大神を勧請し建立したと云われています。また、境内には大正6年に建てられた「神林造成之碑」があります。
参考文献等
豊前・筑前の国境石 北九州市文化財調査委員会調査報告1 1966年北九州市教育委員会
郷土戸畑 15号  1972年 戸畑郷土研究会
北九州の史跡探訪 昭和61年1月15日発行 北九州史跡同好会