小倉南区蒲生四丁目地区
2009年1月3日開設
 1 土塀の町並み  2 巣山天満宮  3 五輪塔  4 常盤橋の橋脚
 5 巣山天満宮鳥居等  6 猿田彦大神  7 地蔵堂  8 薬師堂
 9 堰      
1 土塀の町並み
 虹山の麓、蒲生四丁目は北九州市内で随一の歴史と景観が調和した町並みを現在に伝えています。町の入口には、用水路が流れ、中心には虹山城を背景に巣山天神を祀り、入口に向かって天神道が通り、家々は、土塀や竹垣で区画されています。 

 

2 巣山天満宮
祭神:菅原道真
例祭:10月24・25日
由緒:不詳。企救郡誌によると、虹山城主が鎮守であったとも伝えています。また、例祭の夜に舞神楽が奏上されていました。

 境内には、弘化2年(1845年)寄進の灯篭、文政9年(1826年)奉納の手水鉢や梵字が刻まれた板碑があります。
灯篭 手水鉢
全景 板碑
3 五輪塔
 五輪塔数基が、宅地内の一角に大切に祭られています。この場所以外にも、数基の五輪塔が宅内に祀られています。
4 常盤橋の橋脚
 旧家の入口に、花崗岩で造られて常盤橋の橋脚を門柱として再利用されていました。
 右側は、橋脚上部の欠けた部分で、木柱を乗せる為のかきこみがされているのがよくわかります。この橋脚は、刻まれた文字から文政10年(1827年)の、建て替え時に造られたものです。
5 巣山天神鳥居及び天神道等
 町の入口には、明和9年(1772年)に建立された巣山天神の鳥居、文化4年(1807年)建立の灯篭と天神道の表示があります。
6 猿田彦大神
 町の入口には、巣山天神の鳥居とともに享和3年(1803年)に建立された猿田彦大神が祀られています。
7 蒲生地蔵堂
 入口の天神道を挟んで地蔵堂が水路脇に設置されています。現在、二市一郡新四国霊場の第72番奥ノ院となっています。
 本尊:地蔵菩薩
8 薬師堂
 町のはずれ、紫川の土手の上に薬師堂が設置されています。現在、二市一郡新四国霊場の第41番奥ノ院となっています。
 本尊:薬師如来
9 紫川の堰
 町の入口に面して、紫川が流れています。川には、農業用水等を取水する為の堰が設置されています。
蒲生5丁目の堰 蒲生3丁目の堰
参考文献等
復刻 企救郡誌 昭和52年2月11日発行 防長史料出版社